岡田 秀一
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けっこう多くのドローンユーザーが使ってる。NDフィルター?なにそれ美味しいの?
そもそも、NDフィルターの「ND」はニュートラル・デンシティー(Neutral Density)の略。直訳すると「中立な濃度」と言う意味になります。光を均等に吸収するよう設計されており、発色に影響を与えることなく、光量のみを少なくしてくれる働きがあります。
写真や動画に詳しい方にはおなじみのNDフィルターですが、今回は「シャッタースピード?フレームレート?なにそれ美味しいの?」というあなたのためにも出来るだけ簡単にお伝えします。
NDフィルターからちょっと逸れて、フレームレートとシャッタースピードの関係。
空撮した動画が「なんだかパラパラ漫画みたい」とか「いつもよりカクカクした感じ」と思ったことはありませんか?カクカクやパラパラの正体、実はシャッタースピードが原因です。
動画撮影のシャッタースピードの制限には「フレームレート」が関係しています。フレームレートとは、1秒間に表示できる「コマ数」のことです。単位は「fps」で表します。30fps、60fpsという具合に表記されます。
30fpsでは1秒間に30枚、60fpsでは1秒間に60枚の画像を表示して動画にしています。動画ではフレームレートが大きいほど表示できるカット数が多くなり滑らかな動きになります。
Q:じゃあ、シャッタースピードを上げれば上げるほど滑らかな映像になるの?
A:速すぎるシャッタースピードには別の問題が発生します。
静止画の場合、シャッタースピードが遅いと「ブレが入り躍動感のある写真」になり、シャッタースピードが速いと「瞬間を切り取ったような写真」になる。ということで次の写真を例に見てみましょう。
躍動感のある黒子の卓球ですね。シャッタースピードを下げて撮影をすることで、ぶれが黒子さんの右手に入っているのが分かるかと思います。これと同じことがドローンで動画を撮影した際にも起こります。
動画はパラパラマンガのように「多くの静止画の連続」でできています。適度なシャッタースピードの調節により画像に被写体の「ぶれ」が写り込みます。実はこの「ぶれ」が画像を自然につなぎ、滑らかな映像を作ります。シャッタースピードが速すぎるとブレのない写真の連続となり、場合によっては不自然な動画になってしまいます。